恥ずかしいという理由で肛門科の受診を遅らせてしまい、状態を悪化させてしまう方が少なくありません。 女性の方は、妊娠や出産によって症状が出る場合もあります。
痔かな?と思ったら、恥ずかしがらず、怖がらず、自分で判断せず、気軽に相談して下さい。
できるだけ、痛くないように診察いたします。
また、血便などの症状は、痔だけの症状とは限らず、大腸の病気が原因であることもあります。早期発見、早期治療のためにも、まずは、受診していただきたいです。
痔とは、肛門と肛門周辺にできる病気の総称です。
日本人の3人に1人は痔に悩んだことがあると言われるほど、非常に身近な病気の一つです。いぼ痔(痔核)・きれ痔(裂肛)・あな痔(痔ろう)の3種類が痔の三大疾患と言われています。
痔になる主な原因としては、便秘・下痢・排便時のいきみ・座りっぱなしなどがあります。
便秘などで便が硬くなると、排便の際、肛門に強いに圧力がかかり、肛門の静脈そうと呼ばれる血管が集まった部分がうっ血した状態です。
内痔核と外痔核があります。
便秘などで便が硬くなると、排便の際、肛門に強いに圧力がかかり、肛門の静脈そうと呼ばれる血管が集まった部分がうっ血した状態です。
内痔核と外痔核があります。
歯状線のくぼみから細菌がはいりこみ、中で膿がたまり(肛門周囲膿瘍)、
その膿が出た後に肛門内部に通じる管が残った状態です。
| 肛門周囲膿瘍に対する切開排膿術 |
2,500円前後 |
4,500円前後 |
6,500円前後 |
|---|---|---|---|
| 血栓性外痔核に対する血栓除去術 |
1,500円前後 |
3,000円前後 |
4,500円前後 |
| 内痔核に対するゴム輪結紮術 |
1,500円前後 |
3,000円前後 |
4,500円前後 |
| 内痔核に対するジオン (ALTA)注療法 |
5,000円前後 |
10,000円前後 |
15,000円前後 |
※薬剤や処置により料金が
変わる場合があります。
いぼ痔(内痔核)で、脱肛をともなっている場合、ジオン注射(ALTA・アルタ療法)での治療をお勧めできます。
「脱肛を伴う内痔核」にジオン注を投与して痔核に流れ込む血液の量を減らし、痔核を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療法です。
注射翌日から出血が止まり、数日で痔核が脱出しなくなります。
痔核を切り取る外科手術と違って、痛みを感じない部分に注射するので、「傷口から出血する」「傷口が痛む」というようなことはなく、患者様の負担も軽減され、日帰り治療が可能となりました。
メスを使って切除することなく、注射だけで痔の治療ができます。
当医院は、特殊な投与技術(四段階注射法)が必要となるため、決められた手技の講習会を受講し、内痔核治療法研究会のALTA療法実施医療機関に登録されています。
ひと昔前なら切る手術が必要と判断されたケースでも、この治療を行って切る手術と同等の効果が得られた症例もあり、脱肛を伴ったいぼ痔(内痔核)でお悩みの方にとっては、とてもうれしい治療法と言えるでしょう。
しかし、患者様が希望されても、ジオン注射での治療適用にならない場合もありますので、診察させていただいて医師が判断いたします。
ジオン注の有効成分は硫酸アルミニウムカリウム水和物とタンニン酸です。
こうした成分が、痔核の脱出や出血症状を改善します。
有効成分の英語名の頭文字をとった略称からALTA(アルタ)と呼ばれます。
痔核に炎症や線維化を起こすことで痔核を退縮させ、脱出や出血症状を改善します。
硫酸アルミニウムカリウムによる過度な炎症を抑制することで、組織障害を防止します。
診察のうえ、症状・治療などを説明させていただきます。
治療方針が決定すると、患者様の手術承諾をいただき治療日を決定します。
(ご家族に相談されたり、後日決めていただいても大丈夫です)
受付をすませ、看護師より手術について説明をさせていただきます。
術前に抗生剤の点滴をします。
万が一の急変が起こった際すぐに投薬を行えるように、血管を確保して点滴をします。
先日の診断と変わった点はないかなどを確認します。
その後、手術を行います。
一つの痔核に対して4か所に分割してジオンを局所注射します。
(4段階注射法)
点滴が終了するまで安静にしていただき、手術後の状態を観察します。
休憩後、会計をして下さい。
会計を済ませた後は歩いて帰宅していただけます。
帰宅後、普段通りの生活を送っていただけますが、飲酒や激しい運動は避けていただき、できるだけ安静にして下さい。
シャワー浴はしていただけます。
翌日、ご来院していただき診察を受けて下さい。